なぜ当局がここまでの“ガーシー包囲網”に乗り出したのか。
その背景には「ネットの無法状態」を正さなければならないという警視庁の狙いもある。

 警視庁はSNSで不法行為を繰り返す人物らに対して「SNSマフィア」という言葉を使い警戒を強めているのだ。

「SNSマフィア」とは、SNSを使って脅迫を繰り返す、暴露すると脅して(やめる)対価として金銭を得るような恐喝行為、
詐欺商品を買わせるなどの違法行為を繰り返す集団のことを指し、その一部は暴力団と繋がっているとされている。

「警察では組織犯罪対策部やサイバー特別捜査隊など各セクションから捜査員を集めて、SNSマフィアを逮捕するための特別捜査チームが結成。
ターゲットとして名前が挙がっているのがガーシー容疑者と関係があるとされるインフルエンサーのA。
さらに驚異的なフォロワー数を誇るBの行動にも疑わしいところがあると見て注視を続けています」
(前出・社会部記者)

「SNSマフィア」の特徴は、ガーシー容疑者に象徴されるように多くのフォロワーを扇動することに長けているところにある。
フォロワーの多くは一般人であり、SNSを通じて犯罪者を崇拝するような構造になっていることも問題視されている。
ガーシー事件をSNS時代の“新しい犯罪”であると警視庁は定義づけているということなのだ。

 ガーシー事件を契機にSNSマフィアを一掃しようという動きが加速している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8149133ef5a298c6c7f72bd0a3e34c7f5d636676?page=2