「シベリアと言えば?」。こう聞かれた多くの日本人の反応は、「寒そう」「暗そう」「怖そう」といったあたりになりがちではないかと

だが、シベリアも人間の住む地であり、そうである以上は、通り一遍ではない人々の生活が存在する。本書は、シベリアのイルクーツクに住む女性が、その地に暮らす人々の姿を描いた群像劇的エッセイだ。

https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20230116-OYT8T50089/