今回の場合、難しいのは、ジャニーズ事務所に所属するタレント個人が起こした事案ではなく、また加害した側にあたるジャニー喜多川氏がすでに死去してしまっているという点である。

 ジャニーズ事務所所属のタレントをCM等から降板させた場合、ファンを中心に「(タレント)本人は悪くないのに」「もしかすると彼も被害者かもしれないのに、仕事を奪ってしまうのは本末転倒ではないか」といった声が出てくる可能性は、十分想定される。
 CMを継続したらしたで、「性加害を放置している企業を儲けさせるのか」という批判を浴びることになるだろう。

 どちらの選択をしても、批判は免れないというジレンマに、否応なく陥ってしまっているのだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0033491ad4ce031a445dcf00f7c81c8a33b2c855?page=2