上海司教、バチカンの同意得ずに就任か…「決定が伝えられたのは数日前」

バチカン(ローマ教皇庁)の公式メディア「バチカンニュース」は4日、中国のカトリック教会上海教区の司教に就任した人民政治協商会議(政協)の 沈斌(シェンビン) 常務委員について「バチカンに就任の決定が伝えられたのは数日前」だったと報じた。バチカン側の事前の同意を経ない一方的な任命とみられ、司教任命に関する両国間の暫定合意違反との指摘もある。

報道によると、バチカンは上海で行われた司教の就任式もメディアを通じて知ったという。担当者は「現時点で話すことは何もない」としている。ローマ教皇が中国独自の司教を認める暫定合意は昨年10月に延長された。バチカンはその翌月にも、江西省で合意が破られたとして非難していた。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20230405-OYT1T50158/