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欧州の外交官や政府関係者と話をすると、「信頼」という言葉が頻繁に出てくる。同盟国としての米国の意向はもちろん、米国の民主主義に対する信頼だ。
「1月6日の議事堂襲撃事件をふまえると、再び似たようなこと、あるいはもっと悪い事態が起きて政治体制が崩壊することがないと信頼できるだろうか。米国内の分断を目の当たりにして、保護貿易主義的な『米国第一』政策が繰り返されないと信用できるだろうか」と欧州の上級外交官はCNNに語った。「この先も安泰だと言い切れない同盟国に過度に依存する余裕はない」
こうした信頼の欠如と米国への全般的な猜疑心(さいぎしん)もあり、欧州では「戦略的自律」と呼ばれる政策に拍車がかかった。基本的には、欧州は外交政策で独自路線を取り、米国への依存を減らそうとしている。この政策の主な狙いは欧州と中国の緊密な経済連携の維持だが、このことは米国の2大政党どちらにとっても受け入れがたいだろう。
https://www.cnn.co.jp/world/35203311.html