米銀シティグループのジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は1日、投資銀行部門の人員数を調整する用意があると述べた。
銀行業界ではディールメーキングと引き受け業務の落ち込みが続いている。

  フレーザーCEOはブルームバーグテレビジョンのインタビュ-で、投資銀行活動の年内持ち直しをシティはもはや期待していないと述べた。
インタビューは、カリフォルニア州ビバリーヒルズで行われているミルケン研究所グローバルカンファレンスの場で行われた。

  法人顧客は、米金融当局による積極利上げと連邦債務上限を巡る議論とに引き続き振り回されていると、フレーザーCEOは述べた。

「投資銀行業務については長期戦で臨んでいる」とし、「今年下半期はマクロ経済的に、あるいは投資銀行業務の収入という面で力強いものとはならず、われわれが望んだようなものにはならないだろう」とフレーザー氏は発言。
その上で、ヘルスケアやテクノロジーといった幾つかの主要セクターでは能力のある人材を増員したい考えを持っていると話した。

  シティの投資銀行収入は1-3月(第1四半期)に7億7400万ドル(約1064億円)と、前年同期比25%減少した。

シティCEO、投資銀行部門の人員数調整の意向-年内回復を期待せず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-05-01/RTZWG1T1UM0W01