「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされて…」詐欺の元加害者たちが明かす“闇バイト”の末路

詐欺の元加害者たちが語る「闇バイト」の末路

「一度、共犯関係になったら簡単に抜け出すことはできないんです」

 そう話すのは、知らぬ間に特殊詐欺に関与し、最終的に強盗事件を起こしてしまった仮釈三郎氏(36歳)だ。現在は“元受刑者”としての経験を生かして闇バイトに警鐘を鳴らすかたわら、犯罪心理カウンセラーとしても活動している。

「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされたのが最初でした。5軒回っただけで数万円を渡されて、『これで共犯な』と。そのときに初めて、オレオレ詐欺で稼いだお金だと知りました。

 以来、“出し子”の送迎役として呼ばれるようになったのですが、約束の時間に遅れたときに『お前のせいで口座が凍結した。300万円を補填しろ』と脅されて……強盗を指示されたんです」

家族と婚約者の名前を出し脅してきた

仮釈氏は強盗致傷罪で現行犯逮捕。下された判決は重かった。

「逮捕2日後にその先輩が面会に来て、『手のひらを返すような態度を取ったらわかるな?』と、家族と婚約者の名前を出して脅してきた。それで単独犯だと証言したので4年の実刑判決が下りました」





「受け子や出し子は使い捨て」 帝京科学大学で闇バイトの危険性訴え 警視庁千住署
https://www.sankei.com/article/20230407-R2XS2CNQUNPJLO6YSRFPIZAHFM/