シリアのアラブ連盟復帰、加盟国外相会合が決議
https://jp.reuters.com/article/arabs-syria-idJPKBN2WY0EQ

アラブ連盟は7日に開催した加盟国外相会合で、2011年に参加資格を停止していたシリアの復帰を認めることを決議した。
アサド政権が反政府派を武力弾圧したことが資格停止の原因で、シリアはその後内戦に突入していた。

アラブ連盟は、この内戦に伴う難民問題などの解決も要望し、
ヨルダン、サウジアラビア、イラク、レバノン、エジプトとアブルゲイト連盟事務局長がシリア政府と直接連絡するための閣僚級組織を立ち上げることも決めた。


これまでシリアの連盟復帰に反対姿勢だったカタールの国営通信は、
シリアに関する地域的なコンセンサスがアサド政権を危機の根本的原因への対応に向かわせる動機になると期待している、という外務省報道官の談話を発表した。

ただアブルゲイト氏は「シリアの連盟復帰はアラブ諸国とシリアの外交関係正常化を意味するわけではない。正常化は各国が独自に判断することだ」と説明した。

米国務省の報道官は、シリア問題について米国はアラブ地域のパートナーと同じ目標を共有しているとしながらも、
アサド政権が危機解決に必要な措置を積極的に講じるかどうかは疑問だと指摘。米国による制裁は引き続き全面的に発動されると付け加えた。

一方アサド政権を支援するロシアは、シリアのアラブ連盟復帰を歓迎する姿勢を示した。