アフガニスタンでむち打ち刑急増 死者も 国連が停止求める

国連は、イスラム主義勢力タリバンが実権を握るアフガニスタンで、むち打ちの刑を受ける人が急増しているとする報告書をまとめ「拷問などを禁止する条約に違反している」として停止するよう求めました。
この報告書は国連アフガニスタン支援団がまとめ、8日に公表されました。

それによりますと去年11月、タリバンの最高指導者アクンザダ師が裁判官にイスラム法にのっとって業務を行うよう命じたと伝えられて以降、先月までのおよそ半年間にむち打ちの刑を受けた人は女性58人、男性274人、少年2人と合わせて330人余りに上っています。

これはその前の1年3か月の間に、刑を受けた人の数のおよそ6倍に上り、窃盗のほか、不倫や同性愛などを罪に問われたということです。

また、タリバン傘下の警察にむちで打たれ、暴力を受けた女性が死亡するケースもあったということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230509/k10014061051000.html