中小企業の賃上げ率3・35%、物価上昇への対応広がる…30年ぶり高水準の見込み

 連合が10日発表した2023年春闘の集計結果(8日時点)によると、
組合員300人未満の中小企業の賃上げ率は、前年同期比1・33ポイント増の3・35%だった。
物価上昇に対応する高い賃上げが広がっている。

 基本給を底上げするベースアップと定期昇給分を合わせた中小企業の賃上げ額は平均8328円で、
前年同期よりも約3300円高い。大手を含む全体の賃上げ率は、1・57ポイント増の3・67%だった。

賃上げは、大企業に比べて、余力に乏しいとされる中小にも波及しており、最終的には1993年以来、
30年ぶりの高水準となりそうだ。交渉を続けている中小もあり、連合は最終的な集計結果を7月上旬に公表する予定だ。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230510-OYT1T50206/