豊橋の豊川沿いに「キノコの女王」 珍種キヌガサタケ発見
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 豊橋市の豊川沿いの竹林で、「キノコの女王」とも呼ばれるキヌガサタケが見つかった。市中心部から約3キロの公有林で、自然観察に来ていた市内の山田菊江さん(78)らのグループが約20株の群生を発見した。

 県森林・林業技術センターの門屋健さん(62)によると、キヌガサタケは梅雨や秋口に竹林で見られるスッポンタケ科のキノコ。卵型の幼菌が3〜4時間かけて高さ8〜15センチまで伸び、白いレースのようなマントを開く。半日ほどで萎縮して倒れる。強烈な刺激臭を発しながら、ハエなどを粘り気がある先端部分に集め、胞子を広げるという。

 門屋さんは「珍しいキノコ。土の中にあった菌糸が、雨や温度変化などの刺激によって、地上に出てきたのではないか」と話した。