2050年の日本とインドのGDP

さらに先の未来図になると、この流れがいっそう明確になる。同じくイギリスを本拠とするグローバルなコンサルタント企業、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、2017年2月に、『2050年の世界』を発表した。同報告書によれば、中国の成長率が2030年代以降、先進国並みに低下するのとは対照的に、人口ボーナスのつづくインドは、2040年代まで高成長を維持する。

その結果、2050年には、インドのGDPはアメリカの82パーセント、中国の56パーセントにまで接近するという。想像したくはない話かもしれないが、このときには日本のGDPは、インドの4分の1にも満たない。

もっと先の、約半世紀後の予測もある。2022年12 月、アメリカの投資銀行、ゴールドマン・サックスは、2075年までに、インドのGDPはアメリカをも上回り、中国に次ぐ世界第2位の経済大国になると発表した。

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