中国の外交攻勢 中央アジアに触手を伸ばした

中国と中央アジア5か国による初の対面での首脳会議が開かれた。中国が経済力を武器にこの地域への影響力を強め、米欧日に対抗しようとする動きに注意が必要だ。
中国内陸部の西安市に、習近平国家主席の招待で、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの各首脳が集まり、関係強化を進めていくことで合意した。

 習氏は式典で、「中央アジア国家が中国発展の快速列車に乗り、共に明るい未来を開くことを歓迎する」と述べた。中国の 莫大 ばくだい な投資や経済援助を通じて、各国を勢力圏に置く狙いは明白だ。

中央アジア諸国を取り込むことが、米国の切り崩しにつながると、習氏は考えているのだろう。

https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20230520-OYT1T50354/