ロシアと中国。続いて中国とブラジル、アルゼンチン。インドとマレーシア。新興国が相次ぎ為替取引で米ドルを介さず自国通貨を使う取り組みを始め、ドル覇権を巡る議論が騒がしくなってきた。ドルから離れる側の思いは、4月13日、上海の新開発銀行(通称BRICS銀行)でのブラジルのルラ大統領の呼びかけに凝縮される。「なぜ全ての国が自国の貿易取引をドル建てでしなければならないのか」

背景にあるのはロシアのウクラ...

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ドル覇権、終わりの始まりか 新興国が自国通貨シフト
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD157DS0V10C23A5000000/