22日午前8時10分ごろ、西日本鉄道(福岡市)が運行する路線バスが、福岡市博多区のバス停「川端町・博多座前」から車両後方の扉を開けっぱなしで約80メートル走行した。乗客約10人にけがはなかった。同社では5月に入り、同様のミスが既に2回起きていた。九州運輸局は同社に再発防止策をまとめて報告するよう求めている。

 同社によると、大濠公園(同市中央区)から月見町(同市東区)を結ぶ路線バスで、男性運転手が扉を開けた後、閉める操作をしないまま約80メートル先の交差点の赤信号で停車するまで約50秒間走った。再発進の際に安全装置が作動してアクセルを踏み込めなかったことで異変に気付いた。交差点まではアクセルを使わずギアとクラッチで進んでいたという。

 同社によると、9日に同市内で約290メートル、16日には福岡県那珂川市内で約230メートル、路線バスが扉を開けたまま走行。扉が開いた状態だと運転席近くのランプが点灯する仕組みだが、いずれも運転手が気付いていなかった。同社は運転手らに改めて注意を呼び掛ける他、今後3カ月かけて約1500台の路線バス車両に順次、扉の開けっぱなしを知らせるブザーを取り付けるという。

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