きょうの潮流
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-08-22/2021082201_05_0.html
「世界中のどの軍にもひけをとらない30万人の軍だ。これに対し反政府武装勢力タリバンは7万5千人だ」。バイデン米大統領はアフガニスタン政府軍をこう誇ってみせたことがあります(7月8日の演説)▼しかしアフガン政府はあっけなく崩壊。直後の演説でバイデン氏は“政府軍には訓練を施し、強力な装備も与えてきたのに戦う意志がなかった”と責任を転嫁しました▼「幽霊兵士」。米政府のアフガン再建特別監査官の最新報告書(16日)にある言葉です。人数が水増しされた兵士のこと。差額の給料を幹部が横領する腐敗が横行していました。一方で、最前線の兵士には食料すら不足する事態も。こんな政府・軍のために兵士が戦うわけがありません▼同国で約10年間大統領を務めたカルザイ氏は米中央情報局(CIA)から資金提供を受けていたことを認め、「よくあることだ」と開き直ったことがあります