中国化するアメリカ

アメリカは中国と似た者同士となってしまった。

 これまで民間が力をそそぎ育て上げた半導体、電気自動車(EV)、バッテリー、人工知能(AI)は、戦略的で先端技術であるために、ほとんどが国家主導の政策に成り代わった。

 2022年7月に成立した半導体投資法(CHIPS法)では、補助金による国内の半導体産業の育成や、世界トップ企業を誘致するインセンティブを設けて、その予算額は527億ドル(約7兆1024億円)に達した。日本政府の半導体産業に対する補助金の実に10倍以上の規模であり、文字通りジャブジャブの投入だ。

 市場放任の自由主義が国是だと思われてきたアメリカだが、いまや中国のように国家主導の計画経済の様相を呈している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/07a9b052949844a1fc4acd717dd3017aa1e08f58