日本を増税でも賄えない「借金大国」にした真犯人、1965年までは「無借金国」だったのに

■「今さえよければいい」という発想のツケ
バブル崩壊以降、借金を減らして財政を再建させようと政府が取り組んだことはありましたが、いずれも金融危機を前に頓挫してしまいました。
特に、2008年に起こったリーマン・ショック、さらにそこからの回復途上に起きた
2011年の東日本大震災によって、日本はさらなる税収の減少と国債発行増大に苦しむことになりました。
そのうえ、2020年からのコロナ禍により、国債発行額は異次元のレベルになっています。
借換債を含む国際総発行額でいえば、2020年度は250兆円超え、その後も3年度連続で200兆円超えの状態が続いています。
その根本原因は、本当は増税しないといけないのに、選挙に勝つことを最優先して、歴代政権が嫌なことを後回しにしてきた点にあるのです。
今さえよければそれでいいという「キリギリス路線」を先人達が1970年代後半に選択し、それが修正されないままここまで来てしまいました。
今はもうこの世にいない先人達にとっては、自らの負担を上回る利益を享受できたのですから、合理的な選択だったと言えるでしょう。
そのツケはそう遠くない未来我々が払う羽目になります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cb7a00f38226cf61b125e9618ee51c46813a13a8