子供2人の命奪われ、住めなくなった自宅のローンも抱え…「二重の苦しみ」の中で生きる遺族
2023/05/27 09:04
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230526-OYT1T50076/

何の落ち度もなく家族を殺害された上、経済的にも苦境に立たされる「二重の苦しみ」の中で生きていかなければならないのか――。
長野県坂城町の銃撃事件から26日で3年。
突然自宅に押し入った男に子ども2人の命を奪われ、今後住むことのない自宅のローンも抱える市川武範さん(58)は、犯罪被害者への経済的支援の充実を求めている。

◆ 坂城町の銃撃事件 =2020年5月26日午後11時過ぎ、坂城町上平の市川武範さん宅に暴力団組員の男(当時35歳)が押し入り、
長女杏菜さん(同22歳)と次男直人さん(同16歳)を拳銃で殺害後、その場で自殺した。
県警は、事件2日前に発生した市川さんの長男に対する傷害容疑などで逮捕状を取り男の行方を追っていたが、逮捕に至る前に襲われた。
男は殺人容疑などで被疑者死亡のまま書類送検され、不起訴となった。