里衣奈は4年前オーストラリアのワーキングホリデーから帰って来て語学に自信があった。今は小さな輸入会社の事務をしながら副業で、カフェで日本語を教えるバイトをしている。
ワーホリで仲良くなり、日本のシェアハウスで暮らしているEmiryがハウスでバースデーパーティをするというので行くことに。
そこで、シンガポールから来ているTEO(テオ)くんに一目惚れ!
こんがり肌にクルっとした栗鼠さん系の瞳。アジア系イケメン。日本語を習いたいと言うのでカフェで教えることになる。
テオとカフェで日本語レッスン…なんだかデート気分でウキウキの日々が続く。観光もしたいと言うので、浅草やスカイツリーや、神田明神や目黒不動やあちこち行く。恋人気分だとEmilyにも自慢する。
みなとみらい観光に行った帰り、夜景とお船がロマンチック過ぎてついにキスからのラブホでエッチ突入。
「ビューティホー、ファンテスティックー」と囁かれながら、夢心地。なんたることか、そのままゴムなしで受け入れてしまった…。

流されやすい性格の里衣奈。
その後も、何度か流されるがままのエッチ。
しかし、4か月後、「もうカフェのレッスンいらない」と電話がかかってくる。シンガポール人の彼女ができたというではないか。
「は? 私と付き合ってるよね?」
「NO ジャストフレンド!」
「は? キスもエッチもしたよね」
「観光ガイドしてくれたからお礼にメイク・ラブ!」
「は? お礼? ゴムもつけずにしたよね」
「ウーマンはみんなピル飲んでるよねー。サンクス、リイナーー。バイッ!」

Emily に泣きながら電話。
「付き合ってって言われてなかったんだ。ステディな関係じゃないのにメイク・ラブしたリイナが悪いよー。彼、SGのおぼっちゃんで甘やかされて育ってるからねーー」
うわっ。最悪。しかも、なんだかお股がかゆくて下腹がジクジクする。産婦人科に行ってみると性感染症って言われた。
「まじ最悪。クソ男!!!」
里衣奈、地獄の恋愛体験になってしまった。
雷門の提灯の下で撮った仲良し写真をスマホから抹殺して「バカヤロー」と大声で叫んだのであった。

https://ananweb.jp/column/lessbito/485637/