難病克服へ前向きに生きる娘=パート・匿名希望・49(東京都)

 21日の「みんなの広場日曜版」に、潰瘍性大腸炎と診断され、闘病しながら大学に進学した橋本龍之介さん(19)の投書が載りました。
同じ病を発症し、先日退院した高校生の娘と一緒に読み、涙しました。

 娘は、ひどい時には1日10回以上の血便の下痢と腹痛が続き、いつ来るかわからない下痢に備えてパッドを当てていました。
トイレが混んでいた時、ヘルプマークを見せて順番を譲ってもらおうとしても相手にされなかったことがあり、
周囲の人に理解してもらえないことも多いようです。

 橋本さんのお母様は診断を受けた日に、「原因は遺伝かもしれない」と橋本さんに謝ったそうですが、
私も、先の長い人生でこの病気と付き合っていかなければならない娘がふびんでなりません。
「私が代わってあげたい」と心の底から思いました。

 困難な状況を受け入れ前向きに治療に取り組む娘に、橋本さんの投稿は明るい希望を感じさせてくれました。
難病の人にだけではなく、人にやさしい社会になるよう願っています。

https://mainichi.jp/articles/20230529/ddm/005/070/004000c