https://mainichi.jp/articles/20230530/k00/00m/030/061000c
米国防総省のライダー報道官は29日、シンガポールで6月2～4日に開かれるアジア安全保障会議（シャングリラ会合）に合わせ、
米国が要請していたオースティン国防長官と李尚福国務委員兼国防相との会談を、中国側が拒否したと明らかにした。
中国政府は会談の条件として、中国のロシア製兵器の購入を巡る李氏への制裁解除を求めており、米中間で会談の調整がつかなかった。
米国は、今年3月に就任したばかりの李氏とオースティン氏との関係構築や危機管理のためのホットラインの正常化を目指し、会談を要請していた。
中国側は制裁を問題視したとみられるが、ライダー氏は「李氏への制裁は会談を妨げる理由にはならない。中国側が議論に消極的なのは懸念事項だ」と批判した。
参考
https://jp.reuters.com/article/usa-russia-sanctions-idJPKCN1M02ZE
米国務省は、装備発展部と李氏が、ロシアの国営兵器輸出企業ロスオボロンエクスポルト社との「重大な取引」に関与し、
２０１７年には最新鋭戦闘機「スホイ３５」を１０機、１８年には最新鋭地対空ミサイルシステム「Ｓ４００」を購入したとしている。
装備発展部と李氏は米国への輸出承認申請と米金融システムの利用が禁止されたほか、米国とのビジネスができなくなる米財務省の特別指定リストに追加された。
