酩酊状態の女子大学生に性的暴行を加えたとして、逮捕・起訴された同志社大学のアメリカンフットボール部元部員の男らの初公判が京都地裁で始まりました。裁判の冒頭で3人は起訴内容を認めました。

 準強制性交の罪に問われているのは、同志社大学のアメリカンフットボール部の部員だった浜田健被告(22)、片井裕貴被告(22)、山田悠護被告(22)、牧野稜被告(22)の4人です。

 起訴状などによりますと、4人は去年5月、京都市内の飲食店で酩酊状態になった当時20歳の女子大学生を、片井被告の自宅に連れていき、性的暴行を加えた罪に問われています。事件発覚後、4人はアメフト部を退部しています。

 30日、浜田被告を除く3人の初公判が始まりました。3人は去年9月に逮捕されていますが、捜査段階で認否は明らかになっていませんでしたが、裁判の冒頭で、3人は起訴内容を認めました。

【バーで声かけ酔わせたか】
 被告の4人は、京都市中京区のバーで女子大学生に声をかけ、カクテルなどを飲ませたとみられています。自力で歩けないほどに酔った女子大学生を片井被告の自宅マンションに連れ込む様子が、周辺の防犯カメラに映っていたことが分かっています。

【アメフト部は活動自粛】
 部員らの逮捕を受け、同志社大学のアメフト部は、無期限の活動停止とリーグ戦への出場辞退を決めました。また、同志社大学は、アメフト部を3か月間の活動停止処分にしました。

 同志社大学のアメフト部は、関西学生アメリカンフットボール連盟の1部リーグに所属していましたが、リーグ戦を辞退したことによって2部リーグに降格しています。部は、去年12月に活動を再開し、現在は地域の清掃活動や小学校の登下校の見守りなど社会貢献活動を続けながら、春の公式戦に出場しています。