JT女性社員逆恨み殺人事件

東京都江東区大島の団地で、ひとりの女性が刺殺された。容疑者として浮上したのは、7年半前この女性を強姦していた持田孝(当時54歳)だった。
自分に100%の非があるにもかかわらず、持田は「女性が通報したせいで懲役7年に処された」と、身勝手な恨みを抱いていた。
裁判でも「女性が謝れば殺さないつもりだった」などと、あきれる供述をくり返した。
持田は検察官の取り調べに対して、一貫して「強姦致傷で逮捕された時から、約束を破った仕返しに必ず殺すという決意があった」
「警察に訴えないと約束したのに、通報して逮捕させたことが許せなかった」などと、心情を交えて具体的に供述していた。
裁判では一審の無期懲役から、高裁では逆転死刑の判決。最高裁がこれを支持したことで、死刑確定となった。