手のひらの汗に新薬 久光製薬が日本初の治療剤を発売 保険適用、処方箋が必要

 久光製薬(鳥栖市、中冨一榮社長)は6月1日から、手のひらに多量の汗をかく「原発性手掌多汗症」に対する日本初の治療剤「アポハイドローション20%」を発売する。

 同社の経皮薬物送達システム技術を使って開発した塗布剤で、1日1回、就寝前に手のひらに塗ることで汗を抑える効果を発揮する。1本(4・5ミリリットル)当たり2358円。医師による処方箋が必要で、保険が適用される。ドラッグストアなどでは購入できない。

 同社は2020年10月に原発性手掌多汗症患者を対象に、臨床試験の最終段階である第3相試験を始めた。発汗量を抑える効果や問題となる副作用がないことを確認し、21年4月に試験を終了。今年3月、有効成分「オキシブチニン塩酸塩」の製造販売承認を取得した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c41b2118e5ec832c089e1bb7e885b918dcdfbcb6