軽視しないで、男児の性被害:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/v8?id=20230531booknavi025

(前略

-被害を受けた子どもの心理的な影響が心配です。

性被害は長期にわたってさまざまな病気の発症の原因となり得ます。小児ではまだ自我が形成されておらず、何をされているのか自分で意味が分からないことも多いので、被害と発症の時期に間隔が空く場合があります。一般には、思春期に発症することが多くなります。例えば、不安神経症やパニック障害などの神経症全般、手洗いがやめられないなどの強迫性障害です。さらに、うつ病、統合失調症などの精神疾患を来したり、パーソナリティ障害になったりすることもあります。

これらは男女共通ですが、男児で特に注意が必要なことがあります。

-それは何でしょうか。

被害が男児の場合、その後に自身が加害者になるケースもみられる点です。性的発育に悪影響を及ぼしていると考えられ、自慰行為が始まる時期が早くなったり、性的な関心が異常に強くなったりして、若い頃から下着窃盗などを起こすパターンがあります。海外では、性被害を受けた子どもの心理的ケアはもとより、将来的に加害者に移行しないためのプログラムまで確立され、実施されています。

(後略