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ドイツの教育をご紹介!10歳で人生が決まる?厳しいドイツの教育システム

ドイツの教育システム
日本の教育制度は小学校が6年、中学校が3年、そして高校が3年というのが一般的ですが、ドイツには概念上、中学校がありません。小学校5年生以降は中高一貫型の学校に通い、9年間の義務教育を修了します。
つまり、Grundschule(グルントシューレ 基礎学校)と呼ばれる日本の小学校のような学校に4年通った後、5年生から以下のような学校に子どもたちが振り分けられます。
Hauptschule(ハウプトシューレ):基幹学校
基幹学校は5~6年制の学校で、卒業した後は手工業や肉体労働などに従事する人が多く、マイスター資格を取ったり、企業で職業訓練を受けたりして10代半ばから社会に出て働きます。工場労働者や建設関係、職人などの多くがこの学校の出身です。
Realschule(レアルシューレ):実科学校
実科学校は6年制の学校で、16歳で卒業します。日本で言うと商業高校や工業高校のイメージです。卒業後は職業訓練を受けた後に、警察官などの公務員や一般的な事務職に就く人が多いです。
Gymnasium(ギムナジウム):大学進学準備学校
大学進学準備学校は8年または9年制の学校で、18歳または19歳で卒業となります。日本では進学校に当たります。修了時にアビトゥーアという高校卒業試験を受け、合格することで大学進学の権利が得られます。大学入試はありません。
ギムナジウムは大学進学を目指す学校ですが、アビトゥーア取得後、大学へ進学せず職業訓練を受けて社会に出て行く人もいるようです。
専門職(教授、医者、弁護士など)や、ホワイトカラーの職種に就く人の多くはギムナジウムの出身です。