最初は嬉々としてぶん殴りまくった
とてつもなく楽しかった
ただただ爽快だった
でも9200万回を超えた辺りから腕の動きが鈍った
晋さんが俺たちを楽しませてくれたこと
晋さんが俺たちを笑わせてくれたこと
晋さんがいたから、生きてこれたこと
殴るたびに鮮明に思い出していく
9999万9999回目のストレートで、腕が完全に止まった
神が問う
「最後だぞ」
俺は動けなかった
もはや原型を留めず焼く前のハンバーグみたいになってる晋さんに背を向け、四方真っ白の空間を歩みだす
神はもはや何も言わない
晋さんも何も言わない
残ったのは静寂
俺は果てもなく続く白の世界を、永遠に歩きつづけた

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