米国最大の公的年金基金であるカリフォルニア州退職年金基金(カルパース)が、トヨタ自動車の定時株主総会で提示されている豊田章男会長の取締役選任議案に反対票を投じたことが2日、分かった。カルパースは反対の理由を「取締役会の独立度が50%を下回っている」としている。
 トヨタは14日に愛知県豊田市の本社で株主総会を開く予定。カルパースが総会の開催前に自らの投票内容を開示した。
 豊田会長のほか、佐藤恒治社長ら7人の選任にも反対した。これに対しトヨタは「カルパースから社外役員比率を過半数とすべきだとの意見も受け取っているが、当社は最適な人材を役員として任命している」とコメントした。(2023/06/02-20:20)

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