虐待や性被害などにあった女性を支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」が家庭や学校に居場所がない10代の女性を対象に食品や衣類、生活必需品などを提供したり相談に乗ったりするカフェが19日、約1カ月ぶりに再開した。東京都の新宿区役所前での活動が妨害を受けて中止を余儀なくされていたが、場所を移しての再出発となった。
新たな開催場所は、韓国料理店が立ち並ぶ大久保の繁華街にある「国際友好会館」の屋上。これまでの活動拠点だった歌舞伎町からもほど近い。

19日夜、テーブルいっぱいにチョコレート菓子を並べていた16歳の女性は「久しぶりにお菓子を食べました」と笑顔を見せた。4月に九州から上京したばかり。暴力を振るう父と酒に酔って暴れる母のもとで育ち、中学時代から家出を考えていたという。コラボのことはネットで知った。
活動再開を待っていたといい、「東京にはここがあるから大丈夫だと思っていた。やっと来られてよかった」。レトルトのごはんやパスタなどを紙袋に詰め込んで帰路に着いた。
代表の仁藤夢乃さんは「少女にとっての(中止していた)1カ月は大人にとっての1カ月よりずっと長い。
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