李明博(イ・ミョンバク)元大統領(17代)は41年に大阪で生まれた。父親は当時、出稼ぎで日本に来た労働者だった。李氏は高麗大卒業後に当時中堅企業だった現代建設に入社。創業者の鄭周永(チョン・ジュヨン)氏と共に韓国2大財閥の現代グループへと発展させ、「サラリーマンの偶像」と呼ばれた。

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領(16代)の父・盧判石(ノ・パンソク)氏は、日本と中国を行き来する腕利きの技術者でよく稼いだが、親戚から詐欺に遭って全財産を失ってからは農業を営んだ。高卒で司法試験に合格した盧氏は後日、「本を買うお金を稼ぐために肥料工場の建設現場に働きに出て、歯が3本も折れて顎(あご)が裂ける不運にも見舞われたが、それでも何とか合格した」というエピソードを明かした。

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