米山隆一衆議院議員インタビュー:「国債は国の借金ではない」という「甘い夢」を斬る

――MMTの人は通貨を発行すればいいと言いますが……。

米山 それは室井さんが持っている私に対する債権―私から見たら借用証書を、私が例えば「お手伝い券」を発行して買い取るってことになります。そうすると借金はなくなりますが、「お手伝い券」が残るので、室井さんがそれを受け取ってくれて、私が本当に「お手伝い」をできるなら、成り立ちます。

でも室井さんにしたって、お手伝い券を1000万円も2000万円ももらっても使いようがないし、「米ちゃん本当にこれだけのお手伝いできるの?」となります。室井さんの債権(私の借用書)をお手伝い券に替えたからといって、本質は何も変わらないんです。

債権であれ通貨であれ、無限にあるものは実行できません。それに無限にあるものはそれ自体で価値がなくなります。国債であれ通貨であれ、総量管理は絶対に必要なんですよ。
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