健康のために果物を積極的に食べている人は多いと思います。厚生労働省でも1日200g程度の果物の摂取を推奨しています。
果物200gの目安は、「バナナ2本」「イチゴ12粒」「ミカン2個」「カキ2個」「グレープフルーツ1個」「リンゴ1個」「キウイフルーツ2個」です。
果物には野菜と同じようにビタミン、ミネラル、食物繊維などが含まれているだけに、ヘルシーなイメージが強いですが、実のところそうでもありません。
果物の甘みのもとは要注意
それは、糖質がたくさん含まれていて血糖値を上げるからです。
糖質にはいくつかの種類がありますが、果物に含まれるのは果糖、ブドウ糖、ショ糖など。このうち要注意なのは、果物の甘みのもとである果糖です。
猛毒を生み出しやすい果糖
果糖は、ブドウ糖など他の糖質とは性質が異なります。
ブドウ糖は体内に吸収されたあとの代謝はほぼ解明されていますが、果糖は体内に入ってからの振る舞いが、謎に包まれているのです。
唯一わかっているのは、果糖が猛毒であるAGEs(エージーイーズ=終末糖化産物)を極めて生じやすいことです。
体内のタンパク質と結びついて悪さする
AGEs研究の第一人者である帝京大学医学部の山内俊一教授は、「果糖は体内のたんぱく質と結びつく力が理論上、ブドウ糖の約100倍であることがわかってきた」(日経ヘルス、2013年)と述べています。
果糖のように体内のたんぱく質と結びつく力が高いほど、危険なAGEsを作る能力が高いのです。
https://diamond.jp/articles/-/323278