【朗報】ジャップ高専、電線5kgを油20Lで3時間熱し銅3.5kg(4000円)を抽出することに成功 [557891193]
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“天ぷらを揚げる”要領で被覆電線から銅を回収、香川高専ら
長場 景子 日経クロステック/日経ものづくり
2023.06.07
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/15295/
香川高等専門学校はポリテック香川(香川県丸亀市)と共同で、廃棄する自動車や家電などから出る細い被覆電線から銅などの金属を取り出す手法を開発した。天ぷらのように電線を油で揚げて処理し、銅を取り出す。取り出した銅は有価で販売でき、炭化した被覆部分の樹脂も固形燃料などに活用できる。国内で大量に排出される電線のうち細い線は、これまで主に埋め立て処分されており、この技術は「都市鉱山」を活用できる有効な手段となりうる。電線は建物の解体時にも排出されるため、同技術に目を付けた大手ゼネコンが事業化を検討しているという。
今回開発した手法では、被覆電線を入れた廃油を高温で熱した後、加熱した被覆電線を真空乾燥させて銅線と被覆部分の樹脂に分離する。作製した銅回収のシステムは、加熱・乾燥用のタンクと乾燥時に油を退避させるタンクから成る。まず、タンクに電線と廃油を入れ、バーナーを使い230℃で2時間熱する。加熱後は油を退避用のタンクに移し、加熱・乾燥用のタンク内を真空ポンプで減圧しながら150℃で1時間加熱し、樹脂を炭化させる。電線はメッシュ状のカゴに入れて油に投入しており、カゴを振動させて炭化物を振るい落とせば、カゴ内に銅だけが残る。
ポリ塩化ビニル(PVC)で被覆した電線約5kgを廃油約20Lに入れて処理した実験では、約3.5kgの銅を抽出できた。PVCを300~800℃の高温で加熱すると、有害大気汚染物質であるダイオキシン類が発生する場合があるが、開発した手法ではそれより低温の230℃で熱するため、実験中に発生した油煙や炭化物中にダイオキシン類が含まれていないことを確認できたという。ただし、炭化したPVCは塩素を含んでおり、それを燃料として活用するには、塩素の低減処理が必要となる。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています