「選択的週休3日制」、異次元の少子化対策に追加 政府方針

 「異次元の少子化対策」をめぐり、政府は「こども未来戦略方針」の中に「選択的週休3日制度の普及」や「公教育の再生」の具体策を新たに盛り込む方針を固めた。与党との調整を経て来週にも閣議決定する。

 選択的週休3日制度は、仕事と育児を両立する労働者の心身の健康を守るため、「普及に取り組む」と加えた。労働者の健康確保のために事業主に配慮を促す仕組みの検討などとあわせて対応していく。

 公教育の充実策としては、1人1台の端末を配備などする「GIGAスクール構想の次なる展開」や「次代にふさわしい教育の保障」「優れた教師の確保」も明記する。

 戦略方針案は、岸田文雄首相をトップにした「こども未来戦略会議」で今月1日、素案が示された。児童手当の大幅な拡充など、来年度から3年間の集中期間に実施する「加速化プラン」や、財源確保策、将来の「予算倍増に向けた大枠」などが盛り込まれている。戦略方針案は現在、与党との最終的な調整作業を迎えている。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASR6872XRR68UTFL00K.html?iref=sp_new_news_list_n