>>68
タタール人がクリミアで差別的扱いを受けてきたことは事実だが、ウクライナ政権側もタタール人の人権を守ってきたわけではなく
彼らはモンゴル系の子孫であってウクライナには根強い差別意識があり、
ウクライナ政府がロシア批判のためにタタール人を利用してきた関係において強調されるが、それはタタール人の総意というわけでもない。

>*15なお、クリミヤの先住民たるクリミヤ=タタール人は、18世紀末にクリミヤ=ハン国がロシア帝国に編入された後、長期にわたって流出し、20世紀初頭までにクリミヤ住民の2割強程度に低下していた(クリミヤで彼らが少数派になったのはスターリンの強制追放によるという解説があるが、間違い)。
>1944年の強制追放でいったんゼロとなったその数字は、その後の漸次的帰還により1割程度になったが、それでも少数派であることは変わらない(なお、彼らの多くはロシア語話者である)。
>クリミヤ=タタール人の運動体は複数あり、一枚岩ではないが、もともとクリミヤに足場のなかったウクライナ・ナショナリストがクリミヤ=タタール人団体の一部に働きかけて同盟関係を構築したため、ある時期以降、ウクライナ人とタタール人が一体であるかの構図がつくられたが、それが全体を代表しているわけではない。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~shiokawa/notes2013-/UkrainianWar.htm