トランプ氏の起訴状開示「秘密だ。面白いだろう」 機密文書と認識
2023/6/10 04:52(最終更新 6/10 06:54) 

 米南部フロリダ州の連邦地裁は9日、機密文書を自宅へ違法に持ち出したとして起訴されたドナルド・トランプ前大統領(76)の起訴状を開示した。起訴状には、トランプ氏が「機密文書」を所持しているとの認識を示すやり取りが生々しく示されていた。

 トランプ氏は2021年1月20日の退任後、持ち出した機密文書を、閲覧する権限がない他人に見せて自慢していた。

 起訴状によると、トランプ氏は同7月、東部ニュージャージー州のゴルフ場で作家や出版関係者らによるインタビューに応じた。この際、国防総省や米軍の幹部らが作成したとする他国への「攻撃計画」を見せ、「これは秘密(の文書)だ。大統領であれば機密解除できたが、今はできない。まだ秘密のままのものだ。面白いだろう」などと語り、文書を見せていた。

 このやり取りはトランプ氏の同意のもと録音されているという。米メディアは、攻撃計画の対象はトランプ氏が敵視したイランの可能性があると報じている。

 このほか、起訴状には21年8月か9月にも、自身の政治団体の代表者に軍事作戦に関する機密の地図を見せたと記されている

https://mainichi.jp/articles/20230610/k00/00m/030/009000c