ロシアには、財政赤字を補填(ほてん)することができる政府系基金(国民福祉基金)があるため、財政赤字を一定程度補填することは可能だ。他方、今後の原油価格や政府支出の推移次第では、2024年末までに国民福祉基金が枯渇するとの声もある(コメルサント2023年2月7日)。財務省の主張する規律に沿った財政支出への疑問もある(NGS・ルー2023年5月16日)。赤字の補填手段として国債発行や国有企業からの配当の予算繰り入れなども考えられているが、政府の財政は厳しい状況が続くとみられる。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/05/39e3706030f2d1ce.html