6月6日、共産党の小池晃書記局長は記者会見で、党淡路地区委員会が、兵庫県南あわじ市議の蛭子智彦氏を除籍したことを明らかにした。「除名された元党員などの主張に同調し、そうした主張をSNSに投稿した。その後、会派を離脱して離党表明をした。そういう行為は地区委員にふさわしくない」と述べた。

 共産党は2023年に入り、党首公選制を求める2人のベテラン党員を除名していた。2月6日、現役の党員だったジャーナリストの松竹伸幸氏を、3月16日には、古参党員で、党京都府委員会常任委員などを歴任した鈴木元氏を除名した。

 蛭子氏は、5月下旬に自ら離党届を提出。現在は市議として5期めで、市議会の副議長をつとめている。

 党規約でもっとも重い処分である「除名」とは違う位置づけだが、蛭子氏は「除籍」されたことで、2023年に共産党から排除された3人めとなった。

 共産党は苦しい状況が続いている。

「4月の統一地方選で計1396人を擁立し、当選は1079人(推薦含む)。選挙前に有していた議席の1割超となる135議席減らし、大敗を喫しました。

 とくに、共産の牙城である京都の府議選で3議席、市議選で4議席減らしたことには、党首公選制を主張したベテラン党員を立て続けに除名処分にしたことが影響していると見る向きもあります。

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