【プチ鹿島の本音】岸田首相、世論調査見ての修正は判断遅れる

 岸田首相の長男で首相秘書官の翔太郎氏が更迭された件。首相公邸で親族と忘年会を開いていて「公私混同」が批判されましたが、一方で私はあの件で「世論調査」というキーワードが気になりました。

 振り返ると、問題発覚直後は首相は息子の更迭を明確に否定していました。ところが週明けにやっぱり更迭を決断した。その理由を調べると「世論の風当たりが厳しく、職にとどめるのは難しいと判断したためだ」(読売新聞5月30日)とありました。つまり世論調査の数字が悪いと見るや、慌てて翔太郎氏をクビにしたのだ。

 ああ、またこの手法かと思いました。自民党内で第4派閥の岸田首相は就任してから世論頼みでした。政策や決定を出して世論に不評だと、後から“軌道修正”するというスタイルを政権発足後から続けています。世論の多いほうに修正することで「聞く力」のアピールにもなるのでしょうが、しかし何でもかんでも世論任せというのは信念がないようにもみえる。

 もっと言えば、岸...

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