正面突破作戦、露軍が防御 電子戦で反転攻勢妨害
2023/6/11 20:15

米シンクタンクの戦争研究所は10日、ウクライナ軍が同日、東・南部の少なくとも4地域の戦線で反転攻勢を続けたと指摘した。
南部ザポロジエ州で、地雷原で守りを固めたロシア軍の陣地に対し、制空権のない状態で困難な正面突破作戦を試みているが、ロシア軍は電子戦も効果的に仕掛けて防御を続けていると分析した。

戦争研究所は、露軍が正面突破を防ぐため最強の部隊を配置したと説明。
ウクライナ軍はここ数日、限定的な突破で一時的に陣地を確保した後、撃退される構図になっていると推定した。
ただ、兵力の大部分を投入しておらず、初期の戦況で作戦全体の成否を予測できないとした。

露軍はウクライナ軍の部隊の通信や衛星利用測位システム(GPS)の利用を妨害する電子戦能力を向上させたとの見方も示した。ウクライナ軍は米欧が供与した暗視装置を活用し夜間の攻撃を強めていく可能性があるとした。(共同)

https://www.sankei.com/article/20230611-KKVD4MZ6Q5KABLXKUIJ5G2GLSM/