大谷翔平184キロ弾を素手キャッチ 電話中の奇跡…ジャッジのファンも「最高の思い出」

■エンゼルス 9ー6 レンジャーズ(日本時間13日・アーリントン)

エンゼルスの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地レンジャーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、1試合2本塁打でリーグ単独トップの20号に到達した。
この日、19号のホームランボールをキャッチしたのは、ヤンキースの背番号「99」のユニホームを着用した高校生。本塁王争いで大谷に抜かれたアーロン・ジャッジ外野手のファンだった。

突如飛んできたボールにとっさに右手を出して反応した。17歳のコダ・ビッガムくんは、打球速度114.1マイル(約183.6キロ)の豪快弾を素手でキャッチ。この時、実は父との電話中だった。

「『この試合、まだショウヘイは何も活躍していない』と、話していたらホームランを打ったんです」と驚きを隠せずにいた。

ビッガムくんはテキサス在住だが、球場からは車で約5時間ほどかかる。翌13日(同14日)に野球のトライアウトがあるため、前泊して母と2人で観戦した。自身は根っからのヤンキースファン。「ヤンキースが大好きだから、ジャッジのユニホームを忘れないように持ってきました」と明かした。

奇しくもキャッチした19号はジャッジに並ぶ一発。ビッガムくんは落ち込むかと思いきや「初めてホームランボールをキャッチしたから、不満とは言いません。ショウヘイは別格だから、大好きです」と感慨深げだった。

「最高の思い出の1つになったと思います。子どもができたら、この出来事を教えてあげたいです」。ホームランボールはケースに入れて部屋に飾るという。それでも「ジャッジとオオタニはお互いに比較するべき選手ではないと思います。私は生涯ジャッジファンです。ゴー・ジャッジ!」と決してブレることはなかった。

この日、大谷は延長12回無死二塁で決勝2ランを放ち、試合を決めた。20号はジャッジを抜くリーグ単独トップだ。それでも、ビッガムくんはおそらく喜んで見ていただろう。19号にも清々しい表情だった。

「私の好きな選手(ジャッジ)と並ぶ、ホームランを打ったんですから」。縦縞のユニホームを着た17歳の少年は昨年、歴史的MVP争いをした2人の活躍を願っていた。

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