“つまようじマン”たちの被害に遭った焼肉店の社長は、逮捕直後の「週刊ポスト」の取材に対し、「実際、売上は3割落ちています」と被害を訴えていた。今回のスシローの対応について改めて聞くと、
「スシローさんの報道はもちろん確認しました」と冷静に話した。

「6700万円という数字は世間的には “高額だ”とビックリされるかもしれませんが、我々が言えることは、『被害額はこんなものじゃない』ってことなんです。もちろんスシローさんも、賠償請求額通りは
取れないだろうとはわかっていると思ってるんですけど。

 こちらは現在刑事裁判の途中ですが、民事裁判における損害賠償請求は、私達もやる方向で考えています。(被告とは)勾留以降会っていません」

 6月12日、礒被告の自宅を訪れると、父親が対応した。現在息子と同居しているとしたうえで、裁判の経過については「俺にはわからねえ」と困り果てた様子で繰り返した。

「(息子は)そりゃ反省してるよ。毎日一生懸命仕事に行ってんだから、そりゃ反省してんだべ。(裁判の経過等については)何にも聞いてねえ。そんなの、俺にはわからねえんだから(息子に)聞かねえよ。
終わったことをグチグチ言ってもしょうがないんだから」(礒被告の父親)

 同日、礒被告の帰宅時に声をかけると、礒被告は記者から逃れるように自宅へ向かった。

――裁判の経過については。
「すみません、何も話せないんです」

――反省されているということなんですね。
「ええ、そりゃもう……」
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