伝説のメキシコ五輪選手も 「サッカー王国静岡」で80代リーグ発足

 80歳以上の選手たちによるサッカーリーグが静岡県で発足した。高齢の愛好家に長く競技を楽しんでもらうのがねらいだ。初めての試合が5月28日、焼津市の市総合グラウンドであり、「サッカー王国静岡」の礎を築いてきた選手たちが円熟のプレーをみせていた。

 県サッカー協会のシニアリーグにはこれまで年代別に40歳以上、50歳以上、60歳以上、70歳以上、75歳以上の五つのクラスがあった。今回はこれに1944年4月1日以前生まれのリーグ「O(オー)―80」が加わった。原則として数え年で80歳以上を参加条件にしている。O―80では64年4月1日以降に生まれた女性も1人まで試合に出場できる。

 同協会シニア委員会の鈴木南海雄(なみお)会長(79)は「75歳以上のクラスでは、ゆとりをもって楽しむサッカーを目指していたが、いつの間にか真剣勝負になった。体力差で80歳を超えた選手が試合に出にくくなった」と新リーグ設立の経緯を説明する。

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