北海道八雲町で起きたトラックとの衝突事故で亡くなったバスの乗客、函館市職員の若崎友哉さん(33)は昨年に結婚したばかりで、将来を嘱望されていた。

 上司らは「まじめで成績優秀」「働き者のいい男を亡くした」と悼んだ。

 若崎さんは2012年市役所入り。市教育委員会を経て、20年春から人事課に勤務し、今年4月に主査に昇進したばかりだった。

 上司の男性職員によると、主査への昇進は最年少級。「協調性があり、後輩にも慕われていた」と、男性は話す。昨年には伴侶を得て、さらに仕事に力を入れる姿勢を示していたという。

 若崎さんは16日から休暇を取っていた。事故当日の18日夜、男性は若崎さんの家族からの電話で悲報に接したといい、「ただただ残念で、実感が湧かない」と言葉少なだった。

 市教委時代の元上司の男性職員は「とても優秀で、任せた仕事は丁寧にやってくれた。将来有望だった」と振り返る。「まだ信じられない。同僚たちもつらそうだ」と力なく語った。

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