マイナカードを他人が利用 同姓同名に自治体が誤交付
https://www.tokyo-np.co.jp/article/257798

総務省は20日、マイナンバーカードを他人が利用する事案が2件あったと発表した。
自治体が住民に同姓同名の別人のカードを交付。
受け取った住民も気付かず、カードを使いマイナポイントを申請していた。
住民に悪意があれば、他人に成り済まして、他のオンライン手続きも行えた事態。
政府はカードについて、成り済ましのリスクが低い「最高位の身分証明書」とPRしてきたが、
信頼性が大きく揺らいだ。

加藤勝信厚生労働相は20日の記者会見で、
マイナンバーと障害者手帳情報のひも付けを誤ったケースも数十件あったと発表。
トラブル続発の中、松野博一官房長官は健康保険証を廃止して
マイナカードに一本化する方針を堅持する考えを改めて示した。

マイナポイントはスマートフォンなどからオンラインで申請する仕組みで、
マイナカードとカードの暗証番号によって本人確認をする。
暗証番号はカードを受け取った人が設定するため、別人なのに申請手続きができたもようだ。

河野太郎デジタル相は会見で、カードの誤交付に「あってはならないミスだ」と述べた。