https://news.yahoo.co.jp/articles/35c874151540a3020ae1a35320f2a11a28695c6a

ロシアで深刻化する人口減少と労働力不足

先進国による経済制裁、海外企業撤退の打撃に加え、ウクライナ侵攻後のロシア経済に大きな悪影響を与えているのが、深刻な人口減少、労働力不足問題だ。

ロシアの人口は1994年に1億4,900万人でピークに達した。その後は変動を繰り返しながら減少トレンドを辿り、2021年時点では1億4,500万人だった。

ロシア連邦統計局によると、新型コロナウイルス問題によって人口は2021年に100万人以上減少した。この減少幅はソビエト連邦崩壊以後で最悪である。そこに加わったのが、ウクライナ侵攻の影響だ。

ウクライナ侵攻後には、前線への兵士の派遣や民間人の国外移住が加速したこと、約30万人が戦争に動員されたことから人口減少が加速した。その結果、労働市場の逼迫が強まり、経済活動の逆風となっている。