「愛国」をロマンチックに? フランスで「右翼専用」のマッチングアプリが登場(クーリエ・ジャポン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/62d2f5e9ffcdc13e6746aa1a43f99f9d250406ed

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ピーター・ティール自身は同性愛者だが、異性愛限定の右派向けのマッチングアプリに出資している Photo: Marco Bello / Getty Images

それは一見すると、出会いを求める人々が集う普通のマッチングアプリのようだ。しかしよく見ると、各ユーザーのプロフィールには、自分の民族的出自、「宗教がどれくらい大事だと思うか」、そして支持政党の項目がある。そこで選べるのは、右派政党だけだ。そして、自由記述欄には、次のような文言が並ぶ。

「一緒に未来を築き、西洋の退廃と苦痛に抵抗できる女性を探しています」「国という基盤のうえに力強い未来を築く、保守的な考え方を共有できる男性を探しています」

そう、右派が勢力を拡大しつつあるフランスで、右派専用のマッチングアプリが登場したのだ。

欧州メディア「ユーロニュース」によると、「西洋の価値観」を宣伝するフランスの極右インフルエンサーによって、「フランスとキリスト教のルーツを守る」ために設立されたマッチングアプリ「ドロワ・オ・クール」(「心にまっすぐ」、「心の権利」という二重の意味が読み取れる)は、「愛国者」なら誰でも参加できるという建前だ。

だが、その「愛国」とは「右翼」と同義だ。上述のように、いずれかの右派政党への支持を明記しなくてはならない。特定の政党の支援を受けているわけではないというが、一部の右派の政治家はこのアプリを宣伝・推奨している。

(後略