■日本のポップミュージックの新たな呼び名を提案したSpotifyに、その狙いを聞く

今年5月、Spotifyは日本のポップミュージックを世界に届けることを目的としたグローバルプレイリスト「Gacha Pop」を公開した。概要欄に「What pops out!? Roll the gacha and find your Neo J-Pop treasure.(何が出るかな!? ガチャを回して新しいJ-Popのお宝を見つけてね)」と書かれたこのプレイリストに並んでいるのは、Ado、YOASOBI、imase、米津玄師、ずっと真夜中でいいのに。、なとり、藤井風、新しい学校のリーダーズなどの75曲(2023年6月15日現在)。音楽性の統一感はあまりないように見えるが、いずれも海外でストリーミング再生数を伸ばしている楽曲だ。

日本のSNSではこのプレイリストが話題になり、ポップでキャッチーなネーミングも相まって「Gacha Pop」を新しいジャンル名として歓迎するムードが広がっている。

は現行の日本のポップミュージックを指す言葉として、80年代末から使われ続けてきた「J-POP」に取って代わるものになるのだろうか。音楽ナタリーはスポティファイジャパン株式会社の芦澤紀子氏に取材を行い、このプレイリストを作った狙いなどを教えてもらった。

取材・文 / 橋本尚平


「Gacha Pop」 Spotify
https://open.spotify.com/playlist/37i9dQZF1DX9ww9tisjowN