さらにその10日後の20年12月11日、新井氏が主催者となり、草津町でフラワーデモが開催されて私も参加した。15人ほどの小さな集まりだったが、司法での決着を待たずに新井氏の訴えをうそと断定し、議員自らがリコール運動を率先していることに問題を感じるジャーナリストや性被害当事者、支援者らが集まった。草津町でデモをしたこと自体が風評被害という声もあるが、デモはこの国の人が持つ権利である。また、その際に、「#セカンドレイプの町草津」というプラカードを持っていた人たちもいたが、これは「性被害があった」ことを事実として問題にしたのではなく、性被害を訴えた女性議員に対するリコール運動や議場での激しいヤジに対する抗議であった。

 今、新井氏がどのような状況にあるのかは分からない。新井氏を信じ、裁判費用の寄付などもしてきた支援者への説明はすべきだとメールはしたが、今の時点で返信はない。今はただ裁判を通して、事実が明らかになることを望んでいる。